私が「あみぐるみ」を知ったのは、子どものころでした

私は、もともと手先を動かして何かをつくるということが大好きで、
暇さえあれば、折り紙や塗り絵をしたり、刺繍やフェルトで人形をつくったりしている子どもでした。

冬になると、母が編み物を始めます。
母は編み物が得意で、家族のセーターやカーディガンなどいろいろなものを編んでくれました。
そんな器用に編んでいく母がうらやましくて、私も毎冬真似をして編み物をやってみようとするのです。
・・・が、これが難しくてなかなかうまくいきません。

まっすぐ編めばいいだけだからと、マフラーに挑戦するのですが、編み目は固くなるし、広くなったり狭くなったり、ガタガタになるし、同じことの繰り返しだし、なかなか進まないし、終わりが見えないしで、まったく編み物って楽しくないなあ、と毎回思うのに、冬が来るとマフラーに挑戦するを繰り返していました。

そんなある日、母が読んでいたファッション誌を大人になった気分でペラペラめくっていると、途中に「あみぐるみ」というものが掲載されているのを見つけました。あみぐるみってなに????です。

「え!毛糸で人形が作れると?」マフラーしか知らない私は、大興奮でした。
「え!立体?毛糸が?1本の細い糸が立体?!」
「え!ライオン!ゾウ!が作れると??」

私はうれしくなって母に編み方を教わりました。
マフラーは「棒針り」で編んでいたけど、あみぐるみは「かぎ針」で編むんだって。
なんだか大人になった気がしました。

雑誌の中にはいくつかの動物の作り方が載っていたのですが、その中でも一番簡単に見えた「ゾウ」を選択。
しかも掲載されていたゾウは「ピンクのゾウ」でした。
ピンク!かわいい!と惹かれたのも覚えています。

ただ丸い形に長い花と大きな耳をつけただけのあみぐるみ。
写真はないけど、こんな感じでした、顔だけ(笑)

こんな感じでした(笑)

それを作ってみようと母にかぎ針を習いながら、一生懸命に編んでみようとするのですが、子どもの私にはなかなかハードルが高い。まったく先に進みません。

根を上げた子ども私は、結局母に作ってもらうことにしました。
自分で編んではいないけど、ピンクのゾウが完成するのをそばで眺めてはわくわく眺めていました。
どんどん完成していくゾウ!かわいい!


完成したピンクのゾウはとってもかわいくてかわいくて、
「あみぐるみってなんてすごいんだろう!」そう感じたことを覚えています。

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